2005年7月、パキスタンはフンザ行ってきた。
さっそく、ウルタル渓谷のべ−スキャンプへトレッキング。
レディ−スフィンガ−、ディラン、ラカポシなどカラコルム山脈の7000M峰が目前に迫り、フンザ川を隔てての大パノラマを堪能。
しかし、調子にのってさらに山の頂を目指そうと登山を開始した矢先、悲劇が襲ったのであった。
カメラ一式入ったバックパックを70M下のウルタル渓谷の氷河に落としてしまったのである。
約1時間かけて谷底の氷河にたどり着き、祈るような気持ちでバックを開いてみたら...。
カメラ3台、すべて壊れてしまっていた。マ、マジっすか…。
愛器MZ-Sは軍艦部(マグネシウムボディ)にヒビが入り、装着していた28m1.7の単焦点レンズは無惨に砕け散っていた。
2台のイオスはタオルで丸めてあったために外傷は免れたが、電源が入らない。
デジカメは銀塩カメラよりも衝撃に弱いのだ。
愛用の50m1.4レンズはピントリングが微動だにしない。
おもわずその場にヘタヘタと座り込み、しばらく動けず。
声を絞り出して泣きたい気分になった。
ま、不幸中の幸いというか、落下したのがカメラのみで本人じゃなかっただけ良かったというべきか。
運が悪けりゃ、ウルタル峰に散った伝説のトップクライマ−、故長谷川恒男の墓標の横にひっそりと埋められた可能性もあったわけだし。(苦笑)

カリマバ−ドの人達は信じられないほどフレンドリ−で、嫌な顔ひとつせず格好の被写体になってくれた。
写真を撮らしてもらっただけでなく、チャイやフンザブレッドもご馳走になったりして、そのホスピタリティにお世辞抜きで感激してしまった。
ワタシは声を大にして言いたい!ウルルンを体験したければフンザへ来いと。

返す返すも残念なのは、カメラを氷河に落としたと同時にマイクロドライブのデ−タも飛んでしまったこと。
かろうじて残っていたのはCDに焼いていたJEPGの素材だけ。
もっとたくさん撮っていたんだけどねぇ。